プロジェクト推進の仕掛けづくり
ものづくりの仕事は技術と業務の両輪
- 技術目標必達シナリオが強固ならば、業務計画はタイトにすることができますが、
目標必達にリスクがあるのであれば、リスクマネジメントを含めた業務計画が必要です。
その点をしっかり考えて業務計画をつくらないと目標達成は難しいと考えます。
従い、技術目標必達シナリオの再現性により業務計画の内容を考える必要がある
- 技術目標必達シナリオのリスクとは言い換えればシナリオの再現性です。
- 再現性が高いと、シナリオに従いインプットとアウトプットを繋ぐ開発ができます。
- 再現性が低ければ、望むアウトプットが得られるように評価・検証を行って
インプットとプロセスを決めていく開発をしていくことになります。
取り組みの全体像
- 技術目標必達シナリオの再現性を念頭に置いて、Q(品質)・C(コスト)・D(納期)目標を実現できるプロジェクト計画を策定します。
- 中長期的にQCD目標達成を支える、D(開発)・M(経営)視点でのプロジェクトマネージメントの質を高めます。
プロジェクトの成否は何といっても品質(Quality)
プロジェクトの成否は何といっても
品質(Quality)
- Q (Quality 品質)は製品の根幹にかかわるもの。 モノづくりのフェーズに合わせて3つの品質を考えます。
- 機能品質:目指す機能レベルを物理特性で定義し、そのレベルを実現できているかどうかということ。一般的にいわれるところの「機能的品質」より狭義の定義かもしれません。
- 実現できていないとすれば、技術目標必達シナリオができていないということ。評価・検証を積み重ねたり、機能配分を見直し、シナリオを見直すことが必要になります。
- 設計品質:シナリオを満たすように形や材質、構造、制御の設計ができているかということ。
- できていないとすれば、設計を見直す、あるいは実現できる固有技術開発が必要になります。
- 製造品質:設計通りにモノがつくれているかどうかということ。
- 目指す機能を果たし、シナリオを満たすように設計できているのに目標達成しないとすれば、モノ自体の不良ということ。モノの製造品質・部品品質をチェックすることが必要になります。
品質を決めてコストを作りこみ、納期から計画を立てる
品質を決めてコストを作りこみ、
納期から計画を立てる
- C(Cost コスト)は「カタチ」について回るもの。形や材質、構造、制御の設計の内容で原材料と開発コストが決まり、製造コストの一部にも影響します。そして作り方により製造コストは決まります。
- 目標コストが達成できないならば、製造方法や設計の見直しが必要になります。
- 設計の見直しだけでは達成の目処がつかないとすれば、製品のサブシステム・部品の機能配分を見直し、製品機能品質は変えない方法で構成部品の機能を見直し、設計を大きく変えることも必要になります。
- D(Delivery 納期) 納期を守るのは当たり前ですが、QCDセットで達成できる計画を立てる必要があります。
- D(Development 開発):Q(品質)とC(コスト)のモノづくり上流での作りこみは開発力が大きく影響します。 開発力を3つに分けて強化を考えます。
- 技術目標必達シナリオを策定する力
- 技術目標必達シナリオを実際に形にして実現する力
- 新しい付加価値を提供する要素技術を見極め、開発していく力
- M(Management 経営):プロジェクトマネジメントの肝は実はここにあります。現場のマネジメントは当然ながら、組織全体としてどう関与しビジネスとして成功に導くのかを考えてゆきます。
- QCDを達成する計画を策定する
- 策定した計画の進捗をモニタリングし、ギャップの状況・予測をしながらリカバリーの手を打つ
- プロジェクトの成否は経営状態に直結すると考え、適切な経営関与の仕掛けをつくる
御支援の進め方
- ヒアリングを行い、現状を明らかにします。
- 製品に求められるQCDDM (品質・コスト・デリバリー・開発・経営)の内容
- 目標設定とその達成構想
- 業務プロセスと技術開発プロセス
- KPI (重要業績評価指標) の内容と進捗
- 目指す姿を共に定義します。
- 当方の経験や事例も共有しながら、一緒に考え、必要なアドバイス・提案を致します。
- 取り組み領域を決めてアクションプランの策定をします。
- アクションはお客様自身に行っていただきます。できないことはプランに入れません。
- 必要に応じてフォローアップを致します。